20年前、花の話を人にたくさんしゃべったことがあります。講習とかではなく、とりとめなく、ひとりの人に結構ながながとしゃべった。ふとそれをマニュアルのように書いてみようかと思い、たきつけてくれる人も近くにいたので、そのへんにあるわら半紙にボールペンで書いたのが「FLOWER ARRANGING」。もちろん日本語で書いてます。寒い花屋の作業台で時間をみつけてちょこちょこ書いた、そのわら半紙をスクラップブックに糊ではりつけて本のように見やすくしたのが、このサイトをつくってくれた人です。

今回あらためて読んで、よく書いたなぁという気持ちが強いけれど、自分の核はここだなという思いもあったので、サイトにのっけてみることにしました。

拙文ですが、楽しんでください。
No.1 
私の教えたいのは、やはりお花はより自然にという事です。人が切り花として花を扱う事でもう不自然ですが、しかし、きれいなお花を切って花びんに活けてきれいに見たいというのは、人間の真理としては避けられませんし、もっときれいに見たいと思うのは極自然な人です。
そういう人のためにこれを書いてみました。

No.2

自然イコール成長点(point of growth)です。この成長点は自分で決める約束事ですが、この約束を守れないともうそれは不自然です。
成長点は、トップ、横幅を決めた時点で、もうある事になります。そして、オアシスに挿す位置もおのずと決まってくるのです。
何千本、何万本お花を入れようと、茎は決して重なる事はないという事であります。
ここで必ず成長点は覚えておかないと次へ進むことはできません。

以下、つづく。

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